奈良県歯科衛生士会はお口の中から皆様の健康を支えます 一般社団法人奈良県歯科衛生士会

令和５年７月２３日（日）に郡山市市民交流館「きんぎょの館」で第２回生涯研修会が開催されました。

 

 

講師は、こうの歯科医院で勤務されており、日本歯周病学会認定歯科衛生士でもある上田　佳奈先生です。

テーマは「セルフケアサポート及び歯科衛生士として歯周基本治療に参画する上でのポイント」でした。

 

研修会の前半では、スライドを使用した講義がありました。

歯周治療においては、患者さんに合わせて必要な歯磨剤や歯ブラシ、補助具を選択する必要があり、そのためポイントなどわかりやすく説明してくださいました。

 

また、患者さん自身でのセルフケアを成功させるために何が必要かというお話もありました。歯科衛生士はあくまでサポートする立場であり、患者さん目線での指導でモチベーションを上げ、成功体験を重ねることが大切だということです。

 

そして、患者さんと歯科衛生士の関係性についてもお話があり、ラポール形成についてのポイントも示していただきました。

 

後半は、実際に先生が治療された症例について、グループワークを行いました。

口腔内写真や口腔内診査結果をもとに何が問題で、どのように対応し、優先順位をつけていきました。

グループワークでは紙に書き出し話し合いを重ねましたが、日々の診療の中でも同じように整理して、治療について振り返ることは大切なことです。

 

 

研修会の中で、普段使い慣れていない専門的な知識や言葉、臨床でしか気づくことのできないポイントなど多く教えていただきました。

 

歯科衛生士として、患者さんの健康をサポートするために考え、悩むことも多いですが、多くの知識を得ることのできた研修会になりました。